『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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今回の話が学会上で一番揉めるところではありますが、一応触れておかないとそれはそれで問題でしょうから、一応私の見解を述べておきます。
今回の本のタイトルが、「北九州遺産」でも、「北九州の産業遺産」でもなくこのタイトルになったのには、いくつか理由があります。
まずは地域近代史の要諦を押さえたいという意志。
今回の執筆者、とりわけ編集代表の清水先生は地域近代史研究の第一人者です。先生はじめ、執筆者には産業考古学会所属の研究者が多いこと、また「近代」のもつ歴史の多様性に感慨とこだわりを持っている方々がこれまた(私含め)特に多い事が、このタイトルを選んだと言えます。
また、これは私の印象ですが、「産業遺産」というタイトルにしてしまうと、どうしても第二次産業に特化した内容と思われてしまう事を忌避したいと思ったからです。余暇施設でも金融機関でも、地域の産業を育み、近代の荒波を乗り越えた貴重な遺産です。これらを入れないことは考えられません。北九州のような重化学工業の発達した地域でもそれは当然のことと言えます。
最後にこの本が持つ、堅さと柔らかさを両面象徴していると思ったからです。
この本は、いわゆる専門書とはいえません。どちらかと言えば地域史入門書に近いと思います。ただし、専門家が読んでも問題ないレベルには仕上げてあります。「近代化遺産」という用語には、権威めいたものはまだ無く、だからといって観光ガイドのような軽さもありません。うん、これはちょうど良いなと思う次第です。
このタイトルに到るまで、実はいくつか候補はあったのですけど、、、これはまた次の機会に。
今回の本のタイトルが、「北九州遺産」でも、「北九州の産業遺産」でもなくこのタイトルになったのには、いくつか理由があります。
まずは地域近代史の要諦を押さえたいという意志。
今回の執筆者、とりわけ編集代表の清水先生は地域近代史研究の第一人者です。先生はじめ、執筆者には産業考古学会所属の研究者が多いこと、また「近代」のもつ歴史の多様性に感慨とこだわりを持っている方々がこれまた(私含め)特に多い事が、このタイトルを選んだと言えます。
また、これは私の印象ですが、「産業遺産」というタイトルにしてしまうと、どうしても第二次産業に特化した内容と思われてしまう事を忌避したいと思ったからです。余暇施設でも金融機関でも、地域の産業を育み、近代の荒波を乗り越えた貴重な遺産です。これらを入れないことは考えられません。北九州のような重化学工業の発達した地域でもそれは当然のことと言えます。
最後にこの本が持つ、堅さと柔らかさを両面象徴していると思ったからです。
この本は、いわゆる専門書とはいえません。どちらかと言えば地域史入門書に近いと思います。ただし、専門家が読んでも問題ないレベルには仕上げてあります。「近代化遺産」という用語には、権威めいたものはまだ無く、だからといって観光ガイドのような軽さもありません。うん、これはちょうど良いなと思う次第です。
このタイトルに到るまで、実はいくつか候補はあったのですけど、、、これはまた次の機会に。
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