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庵田
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職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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P5316434-m.JPG近代化遺産に行政分野を加えるか否か、産業遺産の場合ではなかなか認めて貰えないのですが(当然、国際的には認められているのですが、、、)、生活遺産を簡単に評価対象にしやすいところが、近代化遺産という名称の日本的な良いところです。
その中でもこの役所建築は帝冠様式という、いかめしい時代ががった特徴を持っています。玄関上部に塔屋を持ち、塔屋の屋根には和瓦を載せて洋風建築ながらも日本式の部分を少しでも見せ、民族意識を高めたいという当時の風潮の現れと言われています。
この建物は初代北九州市庁舎としても使用された、地域にとってもターニングポイントとなった施設でもあります。現在役場としての役目を終え、今後の使用方法を検討されていますが、図書館として使用出来ない以上、もっと民間に使用方法を委ねる形でもいいのではないかと個人的には思います。

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PB051505-m.JPG今回、北九州側は結構色々な作品を採りあげられたので、結構満足しているのですが、筑豊側には若干の悔いがあります。その最たる遺産が、こちら。
伊藤伝右衛門邸が多くの入場者で賑わっている中で、この炭鉱主住居ブームにうまく乗り込んで、同時にまちづくりにも生かそうと立ち上がったのが、宮若市の有志の方々。この方々にとっての観光の核として注目を集めているのが、この邸宅です。
貝島一族は直方を中心に活躍した筑豊三大炭鉱主の一角で、現在筑豊にはこの旧六太郎邸のみが現存しています(福岡市内に後二件あります。詳しくは『福岡の近代化遺産』参照)。
さてこの遺産、私からの紹介希望リストには掲載してあったのですが、ちょうど時期が悪かったというか、出版企画が始まったときにはまだ気運の盛り上がりに欠けていたため、惜しくも掲載できませんでした。しかし、、、紹介しないのはやはりおかしいのでは、と後で言われてしまうくらいのスケールを持った遺産です。またしても残念でなりません。
地図の作成が結果として不十分なものに終わったという話に続くのですが、いわゆる建築街土的な地図を作成できなかったもう一つの原因というのが、今回の企画で紹介する遺産が市内各地に散在しすぎているという問題を抱えているからでした。
逆に遺産が集中している部分もあり(代表例は若松・門司・直方)、今回はバラバラの遺産群を大括りでとりまとめているため、都市部の遺産散策に際しては、不親切の観も否めない作品となっています。
これを解消するために、夏の終わり頃から急に言われたのが「モデルコースの作成」でした。
とりあえず、筑豊地域が3コース、北九州で5コース造れば何とかなるかな、と思って、最初のコース名は「飯塚」「田川」「直方」「折尾」「若松」「大里」「小倉」「戸畑」といったかなりぞんざいな形で作成しました。なにせ、筑後の企画もスタートしていたものですから、あまり仕上げの方に頭が回らない状況でもあったのです。最後の最後になってひどい状況になるのは、いつものオチ、でしょうかね。

IMG_6157-m.jpg弦書房で発行したいままでの「~の近代化遺産」シリーズでは、筑豊のそれを除き、私が考える「近代化遺産」の基準に影響する形で遺産の選定が行われています。今回の企画でも、筑豊側については一応私の希望を添えておいたのですが、慰霊碑など希望(=私の考える近代化遺産の基準外)に沿わない史跡も含まれつつも、まあまあ学術的なクオリティと近代化遺産愛好者のニーズに沿ったものが出来たのではないかと勝手に考えています。
北九州で紹介している各遺産では、特に私の基準を厳しく適用しているのですが、その中では珍しく、私が片目を瞑って項目に加えたものがこちら。村野藤吾が設計した八幡駅前の近代建築群です。平和ビル(1954年竣工、既に取壊)、八幡図書館(1955年竣工)、八幡市民会館(1958年竣工)まではかろうじて『福岡の近代化遺産』で掲げた江戸後期~1960年までの年代基準に当てはまるのですが、こちらの建物はそううまくいきません。この福岡ひびき信用金庫本店、竣工年は1971年で、高度成長期の建物にも当てはめがたい、ポストモダンの萌芽すら感じさせる作品になっています(村野藤吾自身がポストモダンの源流、という言い方もありかもしれません)。もちろん、建物の素材としての質は現在の者とかけ離れており、十分評価に値する作品ですが、近代化遺産と呼ぶべきか、、、、村野藤吾という建築家自体、近代化遺産建築部門の枠に当てはめづらい方なので、少々難しいところがあります。掲載の是非については皆様の評価に下駄を預けたいと思います。

今回、新書版の出版企画ということで新規に調べ直しを行っているところは、実はそう多くございません。
新しく採りあげて貰った(筑豊側)+こちらで採りあげた(北九州側)物件については、当然調べなければならないものではありますが、実は前回の出版企画の段階である程度調べているものも多く、新規項目の数を上回るほどの苦労はありませんでした。
、、、、はっきり言ってしまうと、200~300字程度の文章紹介であれば、私個人のウェブサイトの更新とそう変わらないのです。気分さえ乗れば、一日10項目程度書くことも可能です(そんなに調子がよい日なんて一年の内そう何回もあるものではないですが)。
そんな中で特に現地で聞き込み取材を行い、気合いを入れて新規に執筆した物件は何項目かあります。
私が担当した33項目の中でも、「小倉陸軍造兵廠」、「西南女学院ロウ講堂」あたりは2007年以降に取材して、独自視点が書けるな、と見越したものです。ただ、そういったものに限って字数制限の厳しさは返ってネックになってしまうのですが、、、
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