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庵田
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無給NPO理事
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都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
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高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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北九州の近代化遺産に強く関連する報道が出てきたので、現段階(26日21時現在)での、マスコミ各社の報道について紹介させていただきたいと思います。記事は大手新聞社については掲載時間順、あとは順不同です。
まずは日本経済新聞社から。

世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
(日本経済新聞記事より)
記事にある登録された候補数は5件。それを報じる大手新聞社の全てが「佐渡」を筆頭にあげています。たしかに、石見銀山と組み合わせることででもっとも可能性がある遺産なのでしょうが、少々の寂しさを覚えます。
「登録基準が年々厳しくなっており、今後どれだけが実現するかは不透明」という記事内容は、他新聞の記事でも同様の内容が見られます。これは、そういった旨の記者発表があったのでしょうか。

「世界遺産」推薦候補、佐渡など5件追加 文化庁
(朝日新聞記事より)
こちらでも佐渡を筆頭にあげており、基本的な記事内容は変わりません。あえて上げるとするならば、具体的な遺産登録審査決定の年月について「平泉」の再登録が審査される2011年以降という具体的な年次が記載されているところでしょうか。
あと、宮内庁が管理する陵墓が候補になったのは初めてである旨、記事にされているところも特徴といえば、特徴でしょうか。

世界文化遺産の国内候補地、佐渡など5件追加
(読売新聞記事より)
基本的な記事内容は、他の大手新聞社と全く変わりません。他の新聞社で附託したコメントを限りなくそぎ落としたら、読売新聞の記事になるのではないでしょうか。シンプルで読みやすいですが、ここまで独自コメントがないのも物足りなさを覚えます。
他の大手新聞記事と比較して、国内候補リストの件数が一件少ないですが、これは「国立西洋美術館本館」を加えていないことによるのでしょう(この物件はフランスを中心として申請している世界遺産候補「ル・コルビュジエの建築と都市計画」を構成する遺産のひとつとなっている)。

世界遺産:推薦候補に佐渡など5件追加、27件は見送り
(毎日新聞記事より)
20時12分と他の記事と比べ遅めの掲載と言うこともあり、かなり具体的なことについて触れられています。
とりわけ、他の候補と比較して落選した候補群が問題となった所などが詳しく記載されています。
「世界遺産ブーム」に一区切りとは、ずばりと斬りつけ過ぎでは、といった感もありますが、言い得て妙とも思えます。

(続く)
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閲覧者の少ない当ブログではありますが、それでも報道管制を十分に守る形で掲載させていただきます。
近代化遺産を愛好する皆様、本日は近代化遺産がまたひとつ新たなステージに入った日と言えます。
先年の富岡製糸所・長崎のキリスト教教会群に引き続き、今回「九州山口の近代化産業遺産群」が世界遺産国内暫定リストに掲載される運びとなりました。
前回の二件と比べ、今回のケースが重要な意味を持つ点としては、今回の遺産群は広域にわたって所在する遺産群をストーリーの中でまとめ上げ、世界的な価値を見いだしているところにあります。これをシリアルノミネーションと言いますが、日本では初のケースとなります。
今回のストーリーを大まかに申し上げますと、
・高島でグラバーの協力の下、石炭が掘られはじめ、それが軍艦島・唐津・三池・筑豊へと技術移転していった。
・それと同時期、西洋に伍するため、軍艦を製造すべく萩や鹿児島で反射炉がつくられ、機械工業が発達する。
・工業化が進むにつれ、石炭輸送のために北九州・筑豊や三角、三池などで交通機関が整備される。
・長崎で三菱による軍艦建造が行われる。また八幡の地で製鐵所が作られ国内での本格的な鋼材供給が行われる。
といった段階に基づいたものが展開されています。
さて、ここからは世界遺産本登録に向けた各種作業が展開されます。当面の作業としては、地域資源のリストアップや地域活動団体の登録、さらには海外との折衝や遺産の取捨選択などか行われることでしょう。当然、一自治体で出来るような作業ではなく、これは九州団体で取り組むべき一大事業になるのではないでしょうか。
私としては、、、とりあえず、自分の地域内で出来ることを行う、という一点に尽きると思います。とりわけ遠賀川流域圏の遺産群をシナリオの中でどう位置づけるのか、門司港はどう取り扱うか、といった問題が私の中での宿題となっています。
世界遺産本登録までは、少なくとも5年、長くなると20年かかるかもしれません。それでも、明治期以降日本が歩んだ道のりを再発見し、私たちの郷土が持っていた先進性を思い起こすことで、日本が持っていた地域それぞれの特色、地域愛をもう一度取り戻して欲しいと、そう考えています。
日本がかつて持っていた、そして幾ばくかの方が今も固く誓い続けている「日本人たる事への誇り、自負」を取り戻す機会になって欲しい、私はこの遺産登録に対してそう考えています。
直前になってしまいましたが、情報提供いたします。

--*--*--(ここよりお知らせ)--*--*--

筑豊の近代化遺産出版記念シンポジウム

期日:2008年9月6日 13:00~16:30
場所:ことぶきかいかん(福岡県飯塚市片島1-7-62)
入場料:無料(祝賀会を除く)
基調講演(13:20~14:20):深町純亮氏/長弘雄次氏
パネルディスカッション(14:30~16:00):筑豊各所の近代化遺産について
コーディネータ:菊川清 パネリスト:嶋田光一氏/安蘓龍生氏/舌間信夫氏/市原猛志
シンポジウム終了後、祝賀会(冊子付・7000円)を同場所で行います。

主催:筑豊近代遺産研究会
絡先:筑豊近代遺産研究会事務局(田川市石炭・歴史博物館)

---*--*--(ここまで)--*--*--

こう書いてしまうと分かるかと思いますが、下手すると自分の宣伝になりかねない(といいますか、そうとしか見えない)ので、どうも広報しづらかったりもします、、、。で、本日の掲載と相成りました。
九州産業考古学会サイトの方には簡略掲載することでずいぶん前から載せてはいます。そちらで気づいていただければ、、、というほか、ありません。
さて、シンポジウム用のpptファイルを片付けないと、、(汗)。

IMG_7556-m.JPGはい、できました。一般書店には盆が終わってから出てくるそうです。
今回配られたものは、今回の出版企画団体である「筑豊近代遺産研究会」の寄贈分他先行して出来たものを優先していただきました。弦書房に感謝申し上げます。

さて、、、一読した感想ですが。
1.産業別分類法は評価が分かれそう。
筑豊の一体感を出そうという試みが十分過ぎるくらい分かる分類法です。実は、『福岡の近代化遺産』でもこれを行おう、という話が少し出たことがあります。
でも、訪れる人にとって見れば、地域別分類の方が分かりやすそうな気がします(『福岡』で採用しなかったのは、これが原因)。この不満に対する解決点は、後ろの部分に新たに設けられた「筑豊の近代化遺産めぐり」が解決してくれるものと確信します。

2.碑文は『近代化遺産』か否か?
私が前二企画を通じ断固拒否し続けた「最近出来た碑文を掲載」が、今回成されたことは個人的に至極残念です。これが受け入れられると、個別項目に記載されているものがはたして近代のものなのか(個別項目でも新しいものと古いものが今回は混交しており、こちらも評価が分かれます。現地を見るしかないという項目が多いのです、、、)、現地でよすがを辿れるのか否か、さっぱり分からなくなるからです。最近出来た碑文を載せるのであれば、鉱害復旧碑はどう扱えばいいのか? 市町村教育委員会が設置した看板はどうするのか? 判断は限りなく難しくなります。
別に厳密に「近代」でないものでも(たとえば、昭和40年代に作られた炭鉱関連構造物)、載せる価値は十分あると思いますし、お菓子や炭鉱絵画の掲載には、エールを送りたいと思います。少なくとも、個人的にこういった部分は今企画の個性であり、長所であると考えます。でも、いや、だからこそ、最近作られた碑文の掲載には、疑問符を掲げざるを得ないのです、、、。
このことは、あるいは筑豊に実際の遺物が少なくなっていることを表しているのかも知れません。そう思うと、何とも言いようがない、複雑な話です。

3.「大物物件掘り起こし」はほぼ成功?
直方石炭記念館の「救護隊練習坑道」、勾金駅近くの「中津原橋梁」(下駄っ歯三連橋梁)、柚須原駅と採銅所駅、住友忠隈炭鉱会館、讃井小児科医院と江浦耳鼻科医院など、私も絶賛推薦するいくつかの施設が採りあげられたことは良かったかな、と思います。
ただ、一覧を見るともう少し炭鉱施設が遺っているので、そちらに重点を置いて執筆項目を決めても良いのかな、と思うことも若干ありました。しかし現在ある遺構群の殆どは個人所有になっているものが多いでしょうし、執筆に際してハードルがあることは間違いないとは思います(残念かと言われれば、残念。実際の炭鉱住宅を載せて欲しかったという願望はあった)。
蔵内次郎作像台座と三菱方城炭鉱繰込浴場、香春岳の火薬庫は知りませんでした。ここあたりの情報認知は出版企画で多くの方々が参加するからこそ、の話ですね。

4.一覧が見づらくて、残念。
前二企画で私が一番こだわって作成した(福岡では丸々一年の調査、北九州は足かけ4年、、、晴れの日も雨も日も踏査踏査、登記簿まで調べて構造体を調査したことは、もう阿呆のたぐいです)部分ですので、単純比較すると、誰かがそれ相応な犠牲を受けることになるため、あまり強くは言えませんが。
福岡の近代化遺産企画の際、一覧を読まれて一番指摘を受けたのは、朝倉地域の一覧物件の少なさでした。これは、私自身がその地域に殆ど足を運べなかったので、やむなしの部分だったかと思います。そこと比較すると、今企画は地元の方々が多く参加されているはずですから、アラは少ないとは思うのですが、一読して、あれ「コモダ薬局」とその近くにあった消防団詰所壊されたの? とか、『飯塚市近代遺跡調査報告』でたくさん記されている道路橋は全て無くなったの? とか行った疑問が残りました。私個人の予測では、筑豊地域には交通インフラ施設を中心にして400~500件の近代化遺産があると考えておりましたので、今回の一覧に若干の不満があることは否めません。
これをたたき台にして、各自がそれぞれの「筑豊近代化遺産一覧」を作成しろと言うことなのかもしれませんね、、、また宿題が増えました。
それはともかくとして、一番の問題が。一覧の掲載順序が分からないこと。見づらい! たとえ産業別を優先したとしても、そのなかでもちゃんと五十音順にすべきだったと思います。あと物件名に「蒸気機関車」と列記されると、備考欄見ない限りどれがどれやら分かりません。
前記した未掲載重要遺産などを指摘する連絡先及び記名がないのは、やはり気に掛かります。一覧リストを「成長」させる為には、出版後の投稿情報が非常に重要なのに、、、連絡先の明記は主張したいところです。

、、、とまあ、かなり辛く評価しましたが、一読の価値は十分あるのではないでしょうか。一覧内には、個人的な不満点もあるものの、皆様が知らない遺構も数多いかと思います。是非是非お手にとって、それぞれに筑豊を訪れてみてください。

(2008.08.19大幅加筆修正済)
筑豊の近代化遺産発刊を控え、福岡県近代化遺産紹介シリーズもようやく形になってきたと思います。
『福岡県の近代化遺産』調査報告書発行という絶好の機会があったにもかかわらず、何故か外されてしまいかつ重要性が見た目にも明らかな遺産群を、何とかごり押しで拾い起こすことが出来たことには、とりあえず自画自賛したい、、、と思います。
もちろん、地域資源の掘り起こしはかくあるべき、という好例を見せていただいた北海道新聞社発行の「~の近代建築」シリーズ、また弦書房の果断を導き出した砂田光紀氏著『九州遺産』はじめ、先見の功績には感謝感激いたしたく、ここにリスペクトいたします。これらと片野教授の『北九州市の建築』がなければ、ここまでうまくいかなかったことでしょう。

8月下旬(少し発行期日が延びたらしい、、、)に刊行される『筑豊の近代化遺産』では、(現在の基準では)明らかに加えなければならない遺産も多数掲載予定(と思う、、、とりあえず私が推薦した遺産群が載っていれば)ですので、ご期待下さい。
さて、、、こうなるとあと遺されている地域は、筑後地域のみなんですが、、、、これ、私がやらなきゃならんのですかねぇ? 今のところ、主筆(候補者)は決定しているものの、対象遺産や執筆者が不確定のままなんです。さてどないしましょうか。
私は、、、とりあえず、自分の家から2時間以上離れたところで事務局作業はやりたくないです。出来れば、執筆も、、、と言いたいんですけど、もう既に肥薩線を引き受けちゃったから、言い訳にならんわなぁ。どうしよ。

(以前の書き込みが雑だったため、修正加筆いたしました。2008/07/30)
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