『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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一応、1901の愛称を持ち八幡製鐵所創業時の名を受け継ぐ構造物ですが、実際は昭和37年に造られた高炉です。ですから、有形文化財としての価値ではなく、「史跡」として保存管理されています。
先日UNESCOに対する産業遺産諮問組織の事務局長であるスチュアートスミス氏が訪れたときはこの保存状態に大きな不満を持ち、発掘調査をしてでも創業時の高炉の位置を特定すべきだとおっしゃったとのこと、、、これには修繕工場などの創業当時の施設を見せていない事にも原因があるのですが、たいそうご立腹していました。
製鉄所施設群の価値を高め、世界遺産に登録を目指そうという気概が少しでもあるのならば、こういった重要なイベントの際には少しは配慮していただきたい(市の一部部署は最低限の努力をしたと思うのですが、、、)と願うばかりです。
手前側に見える建物は、計画段階では「産業技術博物館」となるはずだった建物です。もう、ここあたりからボタンの掛け違いがあったのかもしれませんねぇ。
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COMMENT
無題
2006/11/08(Wed)14:07:57
実は、私は北九州市の学芸員(近代史)の試験を受けたことがあります。落選しましたが。
その時は「いのちのたび」かと思っていましたが、産業技術博物館→センターなんですね。 結局、今年度開館は難しいのでしょうか? オープンしてれば、庵田さんは学芸員として適任者でしょうね。 |
Re:無題
>実は、私は北九州市の学芸員(近代史)の試験を受けたことがあります。
北九州市は貴重な人材を採り損ねましたね、、、その後の状況を鑑みるに、ちゃんと「近代」を研究する人間がいないことは、今でも市の文化財行政に汚点を残しています。 >その時は「いのちのたび」かと思っていましたが、 いや、あちらには一応近代史で採用された学芸員の方がいるようです。 >結局、今年度開館は難しいのでしょうか? 5月オープンだそうです。いきなり指定管理者制度を用いるとのこと。 現在の市の対応を見るにつけ、学芸員が設けられるかどうかも分からず、またどのような待遇となるか怖くてなりません。 まあ、もう、博物館ではないですし(怒)。 |