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プロフィール
HN:
庵田
性別:
男性
職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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nissui-s.JPGニッスイとマルハの発祥の地はご存じの通り下関です。そのうちマルハ←太洋漁業←林兼産業は下関から東京へと進出していきましたが、ニッスイ←共同漁業←田村汽船は業務拡大のために一度北九州・戸畑に本拠を移し、遠洋漁業の生産から加工、従業員教育までに到る一大拠点を築き上げました。
近年まで昭和初期の漁業基地工場施設が遺っており、それをメインに紹介したいな、と思っていたのですが、2005年初めにあえなく解体撤去。本の中では写真に紹介している事務所とこの裏側に作られた煉瓦造倉庫を掲載しています。

ニッスイの企業的要因もあるのですが、この建物は駅側から背を向け、港に立ち向かうかのように建てられています。発展貢献者の国司浩助の海洋を以て食糧の安定供給を図るという主旨の理念は、現在でもニッスイのハム・ソーセージやニチレイの冷凍食品と言った形で家庭の食卓に運ばれています。
これは余談ですが、田村市郎(田村汽船創業者)-国司浩助-鮎川義介(日立金属・日産自動車創業者)はお互いが親戚筋に当たるため、戸畑移転はこの親戚筋による影響があったと考えられます。
もしくは、関門海峡を挟み、海からの視点で見れば下関と戸畑は隣も同然と言うことでしょうか。
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seitetsusho-s.JPGまずはお詫びから。
ここ数日不具合のため、IEでの表示でスクロール機能に問題が生じていたことが分かりました。
執筆者の私がFirefox系ブラウザの愛好者のため、気付きませんでした。申し訳ありません、、、、という事で変更完了です。

ぐだぐだ無駄話を続けてしまったため、「そろそろ何か掲載物件を」という話が知り合い筋より出てきました。仕方ないのでスタンダードナンバーから紹介したいと思います。
やはりこれは外せないでしょ! という意味を込めて、製鐵所の本事務所を載せました。1900年の竣工といいますから、19世紀の建物です。普段非公開なのが非常に残念なところですが、これから徐々に公開の機会が出てくるかも、です。

今までさんざん語られてきた建物ではありますが、今回は新日鐵OBの方にご参加いただき、こだわった原稿を書いていただきました。何か新発見があるかというと、設計者に関する学会の最新情報を掲載したことくらいでしょうか。
『北九州の近代化遺産』の特長として挙げられるのが、「既往の見解」はそれはそれで置いておき、執筆者がそれぞれに自らの足と労力で得た真実を掲載するという部分に重きが置かれています。
、、、まあ、時間の都合上、そこまで深く調べられなかった物件も当然ありますが、中には、学会にも発表されていない衝撃的事実もあります。ここ辺りに関しては、実際に本を手にとってご確認ください。
今回の編纂作業のうち、一番考えたことは当然「何を載せるか」という基準です。
その一番の目安となるのが、本の表題ともなった「近代化遺産」の指すところの「近代化」はいつからいつまでか、といった基本的な考え方です。
これは前回の会議でも触れたところですが、「地域産業化の象徴として」よりも、「北九州の歴史を語ってくれるものとして」、近代化遺産を紹介していきますので、ここでは近代化遺産=産業遺産を語るときの最大の問題、「産業化と近代化は同じものか、異なるとすればどう考えるべきか」の論に積極参戦する意志はあまりありません。
今回の編集の場合、一応、「開国以降第二次世界大戦終了時まで」という行政の基準に従った格好になっています。が、これは一応の目安です。
あくまで、「記憶されたものに対し、この遺されたものが近代化に際しどのような功績を残したかといった視点を持った本を出」す事が目的ですので(呼びかけ文より一部引用)、執筆者の意欲やまちづくりを考える上でのバランスも考慮の上、掲載項目を選びました。

そんなこんなの事情のため、紹介物件の一部、あるいは「一覧」には必ずしも時代基準に当てはまっていない物件も敢えて掲載しています。これは、
・安川電機事務所はその部分の執筆担当がどうしても書きたかったため。
・一覧の一部戦後物件は、今まで書籍には年代不明と紹介されているものを最初採りあげ、調べると戦後のものと判明したものの、その事実を公表するという意味で仕方なく載せた。
・補論「戦後の~」については、執筆担当が第1回編集会議からやっぱり書きたかったようである。
んー、、結構執筆者のわがままが通っているな、、、。

現在はまだ発売前ですので、全件項目の紹介は避けておきましょう。
第1回編集会議の前に、私と清水先生とで「載せたい遺産リスト」を作成しました。執筆担当の方は概ねそこに掲載された物件に詳しそうな方をこちらから選ぶ格好と相成ったわけです。
大体の傾向としては、
・行政施設は住民の利用が多いものを例外として、基本は載せない(つまり、市役所系は忌避)。
・工場施設は歴史的なものを中心に載せる(見映えは若干考慮)。
・書籍で紹介されていない物件はかなり優先掲載(これは仕方ないことと諦めてください)。

事務局としてはかなり縛りを掛けたつもりではありますが、それでも書き手の意欲に依存している部分が大きい本、と言えます。
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