忍者ブログ
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
書籍紹介
amazon紹介ページ
最新CM
[07/05 北海道かおりん]
[01/01 けーばら]
[12/30 カプリコ半兵衛]
[12/29 けーばら]
[12/27 けーばら]
最新TB
プロフィール
HN:
庵田
性別:
男性
職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
バーコード
カウンター
アクセス解析
書籍紹介
『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
ADMIN | ENTRY
 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

mikasa-nishiki-s.JPGこちらは大正時代に出来た竪坑ですが、九州ではございません。北海道は三笠市にある幾春別炭鉱錦立坑櫓です。こちらの竪坑、そんなに大きなものではございません。高さは2階建ての建物くらいでしょうか。それに捲き上げ用の滑車があり、隣接する捲上機室にあるドラムでワイヤを捲き上げる仕組みです。
この竪坑櫓、真下に穴があるわけでなく、ちょうど捲上機室との中間位置に穴があり、三つある滑車のうちのひとつは地中に隠れている格好になっています。現在の炭鉱の竪坑櫓とは一線を画した、中小規模坑特有の造りではないかと推察いたします。
さて、こちらの竪坑櫓。この外郭を形作る鉄骨構造がそのまま煉瓦構造になった形が、粕屋炭鉱のそれではないかと考えます。隣接して捲上機室があったタイプですから、やっぱりあれは竪坑櫓と考えた方が良いかもしれません。煉瓦構造の一部が民家の敷地に食い込んでいるため、どうも現状の全容把握が難しく、これ以上の確証を得ることは難しそうです。町の文化財担当(やる気あるかな?)と共同研究するしかないような。
PR
PA080132-s.JPG思い出深い煉瓦遺構です。私が修士論文の前段階で粕屋町の景観マスタープランを何故か書くことになり、訳も分からないまま町を移動していたときに出会った施設です。
聞き込みや文献調査などを一応行ってみたものの、竪坑だ、いや捲上機台座だ、など色々な説が混在することとなり、一応スケールだけは調査して研究発表を行ってみたものの、その正体までは掴めないまま出版まで至ったというのが真相です。
竪坑という話が地元で出ていますが、たとえば田川の竪坑櫓や大牟田のそれあたりと比較しても、この施設との類似点が見あたりづらいです。まあ、これは大規模炭鉱と中小鉱を比較しても意味がないという典型例ですので、もっと規模が近いところで比較しないと真相が掴めません。
では斜坑の捲上機台座か、と言われると、側面の用途不明な凹凸やふさがれた中途半端な位置にある穴など、不思議な点が数多くあります。一応出版された書籍の中では「捲上機台座」として記述(私が書いたわけではないが)いたしましたが、次回、私がここ5年間で暖めてきた仮説を紹介したいと思います。
furukawa-wakamatsu-m.JPG保存活用が決まりきれいに改修された洋館と、あえなく取り壊され、跡地にはマンションが建つという悲しい取り合わせを示す一枚です。
写真中央にある建物が、古河鉱業若松ビル、かつての古河礦業若松支店です。あえて「鉱」と「礦」とを分けて記述していますが、古河では「炭礦」という表記を多く用いていた歴史的事実に則って記載し、現在の名称では金へんを用いているので仕方なく使い分けています。
先日文化庁の担当の方が建物の視察に見えられたようで、いよいよこの建物も文化財登録されます。これを思い切ったと言うべきか、今更か、と嘆くべきか。向かいの麻生鉱業ビルが取り壊された現在となっては、私的には「あ、そう」という感想以上は持っておりません。
こういった保存の確定した「鉄板」の物件を文化財登録するのではなく、もっと危機的なものを優先して欲しい、といってもこれは叶うはずのない願いでしょうか。
本を出したは良いものの、そのジャンルの本に興味がある人たちに本の存在を知られなければ、刊行した意味が薄れます。
だからといって、むやみやたらに献本するのでは、自分の財布の心配をせざるを得ません。
より多くの人たちに本の存在を知って貰うためには、いくつか方法があります。
まず、マスコミに紹介して貰うこと。これだけで書籍の売り上げが大きく変わるそうです。私は実際毎日本屋で確認しているわけではないので、確実なことは言えませんが、新聞で紹介されている本は、少々興味がわきますし、この感覚は何となく理解できます。
さらなる広報手段として図書館に購入して貰うことが挙げられます。図書館を訪れる方の多くは、本に興味関心が少なくともある方々です。こういった場所に書籍を置いておくと、購入して貰うきっかけにはなるのかな、と思います。
ただ、先日出版記念の懇親会で話題になったのですが、
「図書館において貰うのは良いけど、ここに置いてあるので安心して、実際に買ってもらえないんじゃないか」
という指摘がありました。確かにその通りです。現在福岡市総合図書館には『福岡の近代化遺産』を10冊購入いただけたようです。大変ありがたい限りです。
が、これによってせっかくの購入機会を失った方が、いるのかも、しれません。
いや、興味があったらちゃんと買ってくださいね?
P4010016-s.JPG教会といいますと、私の印象ではエントランスにひょろっと高くそびえる塔屋と、長広くとられた壁面構成だと思うのですが、こちらの建物はかなり様相が異なります。
段々状に作られた正面。ずんぐりむっくりという印象。これ、教会?
しっかり中身は教会してます。中村鎮式コンクリート建築の中では代表的な作品として考えられている名建築。表通りに面していないので、訪れる方はそれほどいらっしゃらないかも知れませんが、中身の充実度では市内でも随一ではないかと思います。
大変恥ずかしい話なのですが、私が最初段々に構成されている大括り「段」のひとつひとつが中村式コンクリートの特徴だと大きな認識違いをしていたのは、ここだけのヒミツです。
忍者ブログ[PR]
"庵田" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.