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プロフィール
HN:
庵田
性別:
男性
職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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書籍紹介
『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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『北九州の近代化遺産』刊行後には20ヶ所以上の誤記が発見され、二刷の段階でそれらは修正しましたが、福岡においてももう既に数カ所発見されております。乳牛舎を掲載すべき所を収納舎を掲載したり(筆者と確認したのですが、、、)、棟札と書くべき所を「梗札」と書いたり。そりゃないよ、という間違いがひょんなところで登場することもあり、こうなると嘆くほかありません。編集は自分ですから、自分が悪い、で終始します。
筆者からの原稿提出から、最初の校正が終わるまで1~2ヶ月(今回は2ヶ月くらいかかりました。事情はこちらへ)ほどかかります。ここから編集サイドによる数頁の修正作業があります(原稿追加はこの頃行われる)。これが1~2ヶ月。さらに詰めの作業として、地図へのプロット、写真追加、さらに校正×2と、編集やる人間は休まる暇がありません(ひとりで行うべき作業じゃない)。
この中でいくつかのミスが発見されます。そのときは大喜び、と言った状態でしたが、問題は抜き差しならなくなったときのミス。前述した「写真間違ってます」と言ったやつが刊行1週間前に見つかる場合です。これは、もう無理です。俗に言う、「輪転機回ってますから」状態です。初版は2000部なので、一日以上かかる作業ではないものの、発売日の1~2週間前には輪転機を回し、インクの乾燥作業→裁断作業を行うことになりますから、この時点の指摘は、もう、「次にお願いします」と言うほかありません。
そんなこんなで、共著の編集(編集代表ならいざ知らず)は常にびくびくして連絡を伺わなければなりません。精神的に、余りお薦めできんですね。
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b-najima-s.JPG学部生時代から、なんだかんだと通い続けた懐かしい橋梁です。しかも祖父はこの近辺で小さい頃育ったと言うから、祖父-孫の間あき二代にわたる思い入れがある遺産となります。
昭和8年に作られた橋にしては、やたらだだっ広くて片側三車線の幅をとってもまだ歩道の余裕があります。今でも建て替えの話もなく供用に堪えているのは、この幅の広さが影響していると言えます。
まあ、そんな事情はともかくとして、橋詰広場から見るこの橋は非常に優美なものです。さながら欧州の城郭建築にも似た雄大さをもつ、福岡近郊にはなかなか見られない名作品と言えるでしょう。そのこともあり、現在は「土木学会推奨土木遺産」にも認定されています。
munakata-gs-m.JPG面白い物件で現存しており、また資料も集めやすい。そんな物件があります。それで紹介できない、いや掲載してはならない原因がある訳で、それは何かというと、「新しすぎる」ということがあるのです。
近代化の定義を年代の上で考えると、古くは開国前後といったところが当てはまりそうですが、新しいものをどこで区切りを入れるべきかという問題は、研究者ならずとも悩ましいところです。私は周りの中では最も範囲を広くとっていると自認している人間の一人ですが、その私でも下限は1964年まで、と言わざるを得ません。
で、この建築。設計は村野藤吾、出光興産の社主出光佐三の肝いりでこのような地方都市(とすら言えない集落)に建てられた、とても気合いの入ったスタンドです。竣工は1972年。72年、、、無理です。さすがにここまで入れてしまうと、近代化とか何とか言う言葉時代が嘘くさくなります。建物の質やまちなみに関する考え方自体が既に変質してしまっている時代を入れることには、さすがに抵抗があるんです。
惜しくも涙を呑んだ(そうせざるを得なかった)建築ですが、こちらで紹介することにより、若干は、報われたかな? とか何とか考えています。
毎度毎度のことですが、イベント告知がありますので、こちらの場所を借りてお知らせいたします。

--*--九州産業考古学会年次総会--*--
期日:2008年3月8日(土曜日)
集合時間場所:見学会参加の場合、12:50 みやま市役所高田支所前集合(JR渡瀬駅すぐ)
見学会:高田支所~三井三池炭鉱有明坑~高田支所徒歩 (約9km)
主な見学場所:旧柳河藩干拓遺跡(黒崎堤防・永治堤防・矩手水門)、伊藤家住宅(くど作りの茅葺き民家)、三井三池炭鉱有明坑竪坑櫓)
総会時間:2008年3月8日 15:30~17:00
総会場所:まいピア高田 福岡県みやま市高田町濃施14(JR渡瀬駅から徒歩5分)
TEL: 0944-22-5595
内容:前年度事業・会計報告、今年度事業計画会計など

もしお近くで、時間がある方、産業考古学に興味のある方などいらっしゃれば(いるんかいな)、ご参加のほど、よろしくお願いいたします。
fukudai-m.JPG今企画では、戦後初期の建築・土木群を正式に項目に加えることとなりました。ですから、戦後に大規模キャンパスの建築が進んだ福岡大学でも紹介対象が見つかり、こちらの建築を採り上げようと言うことになりました。
私は昨年の学会でこちらの建物をしげしげと眺める機会に恵まれ(大学が近くにあるものの、なかなか用事がないとあえて行く気がしないんです。公務員試験の会場でここが多かったとか、嫌な記憶も多々ありますし)ましたが、改めて見てみると意外と面白い建物です。
部分部分が村野藤吾っぽかったり、今井兼次のようなところもあったり、ヴォーリズ? と思わせるところもあり。それらが全体としては教育施設然としてしまい、なかなか表に出てきません。そういった意味では、もったいない建物です。もう少し建物の設計に関わる経緯を調べてみれば、建物のデザインコードが分かって面白い文章になりそうな、そんな気がしました。
ただ、今回の企画では一応大学史の編纂室の方に文章を書いていただくことにはなったのですが、大学成立史のような文章となったもので、施設の面白さにまで言及するようなものとは成りませんでした。それが吉と出たか凶と出たか。ここあたりは実際に本を手にとってご確認ください。
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