『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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こちら、表通りに面していない施設なので、もしかしたら九大に通っていた人間でも知らない方はいるかも、という建物です。造船学教室に附属した実験棟として建てられ、近年までなんだかんだと言いながら使用されてきました。工学部の全面移転に伴い、現用途についてはっきりしていません。もちろん、取り壊しの可能性もあります。
赤煉瓦ネットワークが発行している赤煉瓦番付では、「九州大学造船学教室」が番付に記入されていますが、これがこちらの建物を示すかどうかについてははっきりしていません。造船学教室も、壮麗な赤煉瓦建築として建てられましたが、昭和50年代に早々と解体され、現存していません。しかし、こちらはあくまで実験室。さて、、M先生、どうなってるんですかね?
もうひとつ、北九州市民にとってのお約束なので、一度は言っておきますが、門司区役所ではありません。
ここで掲載している写真は「車が写りすぎ」という出版社のつっこみによりボツになった作品です。気候条件は最高なんですけど、、、。
書籍での仕上がり写真では、改装後の写真を使用させていただきましたが、こちらでは改装前のものでお楽しみ下さい。
こうやってみると、結構傷んでいたみたいですね、、、改装によって色々と新事実も分かり、面白い文章を紹介できたと編集側も満足しています(執筆者が一番偉いです)。ヴォーリズ建築としての価値以外の特質を文章内では採り上げています。この内容については、是非とも書籍をお手にとってご確認下さい(お約束の引き延ばし)。
戦後この門は新制福岡中学校の正門に転用、のち馬出小学校の敷地の一部となり現在に至っています。マンションが林立する住宅街の中で、用途不明の門が出ている様は、異様な姿と言えます。これも地域が歩んだ歴史の残り香といえるでしょう。