『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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閲覧者の少ない当ブログではありますが、それでも報道管制を十分に守る形で掲載させていただきます。
近代化遺産を愛好する皆様、本日は近代化遺産がまたひとつ新たなステージに入った日と言えます。
先年の富岡製糸所・長崎のキリスト教教会群に引き続き、今回「九州山口の近代化産業遺産群」が世界遺産国内暫定リストに掲載される運びとなりました。
前回の二件と比べ、今回のケースが重要な意味を持つ点としては、今回の遺産群は広域にわたって所在する遺産群をストーリーの中でまとめ上げ、世界的な価値を見いだしているところにあります。これをシリアルノミネーションと言いますが、日本では初のケースとなります。
今回のストーリーを大まかに申し上げますと、
・高島でグラバーの協力の下、石炭が掘られはじめ、それが軍艦島・唐津・三池・筑豊へと技術移転していった。
・それと同時期、西洋に伍するため、軍艦を製造すべく萩や鹿児島で反射炉がつくられ、機械工業が発達する。
・工業化が進むにつれ、石炭輸送のために北九州・筑豊や三角、三池などで交通機関が整備される。
・長崎で三菱による軍艦建造が行われる。また八幡の地で製鐵所が作られ国内での本格的な鋼材供給が行われる。
といった段階に基づいたものが展開されています。
さて、ここからは世界遺産本登録に向けた各種作業が展開されます。当面の作業としては、地域資源のリストアップや地域活動団体の登録、さらには海外との折衝や遺産の取捨選択などか行われることでしょう。当然、一自治体で出来るような作業ではなく、これは九州団体で取り組むべき一大事業になるのではないでしょうか。
私としては、、、とりあえず、自分の地域内で出来ることを行う、という一点に尽きると思います。とりわけ遠賀川流域圏の遺産群をシナリオの中でどう位置づけるのか、門司港はどう取り扱うか、といった問題が私の中での宿題となっています。
世界遺産本登録までは、少なくとも5年、長くなると20年かかるかもしれません。それでも、明治期以降日本が歩んだ道のりを再発見し、私たちの郷土が持っていた先進性を思い起こすことで、日本が持っていた地域それぞれの特色、地域愛をもう一度取り戻して欲しいと、そう考えています。
日本がかつて持っていた、そして幾ばくかの方が今も固く誓い続けている「日本人たる事への誇り、自負」を取り戻す機会になって欲しい、私はこの遺産登録に対してそう考えています。
近代化遺産を愛好する皆様、本日は近代化遺産がまたひとつ新たなステージに入った日と言えます。
先年の富岡製糸所・長崎のキリスト教教会群に引き続き、今回「九州山口の近代化産業遺産群」が世界遺産国内暫定リストに掲載される運びとなりました。
前回の二件と比べ、今回のケースが重要な意味を持つ点としては、今回の遺産群は広域にわたって所在する遺産群をストーリーの中でまとめ上げ、世界的な価値を見いだしているところにあります。これをシリアルノミネーションと言いますが、日本では初のケースとなります。
今回のストーリーを大まかに申し上げますと、
・高島でグラバーの協力の下、石炭が掘られはじめ、それが軍艦島・唐津・三池・筑豊へと技術移転していった。
・それと同時期、西洋に伍するため、軍艦を製造すべく萩や鹿児島で反射炉がつくられ、機械工業が発達する。
・工業化が進むにつれ、石炭輸送のために北九州・筑豊や三角、三池などで交通機関が整備される。
・長崎で三菱による軍艦建造が行われる。また八幡の地で製鐵所が作られ国内での本格的な鋼材供給が行われる。
といった段階に基づいたものが展開されています。
さて、ここからは世界遺産本登録に向けた各種作業が展開されます。当面の作業としては、地域資源のリストアップや地域活動団体の登録、さらには海外との折衝や遺産の取捨選択などか行われることでしょう。当然、一自治体で出来るような作業ではなく、これは九州団体で取り組むべき一大事業になるのではないでしょうか。
私としては、、、とりあえず、自分の地域内で出来ることを行う、という一点に尽きると思います。とりわけ遠賀川流域圏の遺産群をシナリオの中でどう位置づけるのか、門司港はどう取り扱うか、といった問題が私の中での宿題となっています。
世界遺産本登録までは、少なくとも5年、長くなると20年かかるかもしれません。それでも、明治期以降日本が歩んだ道のりを再発見し、私たちの郷土が持っていた先進性を思い起こすことで、日本が持っていた地域それぞれの特色、地域愛をもう一度取り戻して欲しいと、そう考えています。
日本がかつて持っていた、そして幾ばくかの方が今も固く誓い続けている「日本人たる事への誇り、自負」を取り戻す機会になって欲しい、私はこの遺産登録に対してそう考えています。
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