『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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『北九州の近代化遺産』の時も十分気をつけたのですが、今までに出版された書籍で紹介された遺産ばかりを紹介するというのは、さすがに気が引けるものです。既存書籍で紹介している物件に対しては、弁解材料として「ストーリーを重視」、「最新データを含め異なる視点で記述」という御旗を掲げ、ガリガリと記述していきます。
まあ、そう言わないと、執筆者が書いてくれないのです。「~~さんが書いているので、気が引けます」云々。
(私正直九大建築群は、担当したくなかったです。最悪サンドバックに成りかねない対象物件でしたから、、、)
その点、今まで採り上げられていない物件というものは、本当に書きやすいものです。自分が調べただけ、文章内に気兼ねなく(所有者には気を遣いますが)記載できるからです。自然、対象物件を選ぶ際は既往のものよりもマイナー物件を優先してしまいがちです。
採り上げられていない物件というものは、見栄えがしたり歴史的重要性があったりすれば、それはとても本の趣旨に適ったものですが、そうもならないものが多いです。で、あまりにも小品であったり、歴史的意義が薄い(経緯がよく分からないとか)ものとなると、それを載せることにためらいを覚えます。ここら辺、バランスがすこぶる大事です。
結局のところ、私のような編集事務担当がやらなければならない一番大事な仕事は、今まで紹介されていない(日本近代建築総覧や日本の近代土木遺産2800選レベルで)ものをいかに面白く、分かりやすく執筆者と読者に伝えることが出来るか、なのかもしれません。
そして、それが一番、難しいんです!!!
まあ、そう言わないと、執筆者が書いてくれないのです。「~~さんが書いているので、気が引けます」云々。
(私正直九大建築群は、担当したくなかったです。最悪サンドバックに成りかねない対象物件でしたから、、、)
その点、今まで採り上げられていない物件というものは、本当に書きやすいものです。自分が調べただけ、文章内に気兼ねなく(所有者には気を遣いますが)記載できるからです。自然、対象物件を選ぶ際は既往のものよりもマイナー物件を優先してしまいがちです。
採り上げられていない物件というものは、見栄えがしたり歴史的重要性があったりすれば、それはとても本の趣旨に適ったものですが、そうもならないものが多いです。で、あまりにも小品であったり、歴史的意義が薄い(経緯がよく分からないとか)ものとなると、それを載せることにためらいを覚えます。ここら辺、バランスがすこぶる大事です。
結局のところ、私のような編集事務担当がやらなければならない一番大事な仕事は、今まで紹介されていない(日本近代建築総覧や日本の近代土木遺産2800選レベルで)ものをいかに面白く、分かりやすく執筆者と読者に伝えることが出来るか、なのかもしれません。
そして、それが一番、難しいんです!!!
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九州鉄道記念館、という名称の方が通りがよいかもしれません。現在の鹿児島本線と日豊本線、肥薩線を開通させた民間会社九州鉄道の本社として、同じ門司の旧三井物産ビルに移転するまでの約半世紀本社機能を持っていた施設です。近年まで国鉄清算事業団が事務施設として使用していましたが、記念館として改装、晴れてオープンを迎え現在に至っています。
この建物、改装を行う際、2階フロアを取っ払ってしまいました。あのときの部材、どこ行ったんでしょうか? 何かに使用できる、当時の雰囲気を持つ部材があったやに聞き及んでいますが、、、
あ、そうそう。最初にここがオープンした際、友人連中と一緒に行ったのですが、そのときの掲示板に建物の竣工期を「明治22年」と誤記してありました。私が明治24年と空で記憶していたのに、「おまえが間違っている」と言われてしまったじゃあないですか! 後で行ってみたらしっかり書き換えてますし、ちゃんと調べてくださいよ、もう!!
この建物、改装を行う際、2階フロアを取っ払ってしまいました。あのときの部材、どこ行ったんでしょうか? 何かに使用できる、当時の雰囲気を持つ部材があったやに聞き及んでいますが、、、
あ、そうそう。最初にここがオープンした際、友人連中と一緒に行ったのですが、そのときの掲示板に建物の竣工期を「明治22年」と誤記してありました。私が明治24年と空で記憶していたのに、「おまえが間違っている」と言われてしまったじゃあないですか! 後で行ってみたらしっかり書き換えてますし、ちゃんと調べてくださいよ、もう!!
通称と正式名称が異なる宝珠山地区JR橋梁群の中から、一枚をチョイスしました。
昭和13年の竣工物件と言うことで、竹筋コンクリート橋梁と言われる遺産群にも似たデザインを持っています。こちらは、、どうなのでしょうか。分からないと言うほかありません。
この日田彦山線の場合、こちらの橋梁群よりもむしろ釈迦岳トンネルや二又トンネルの爆発事故の方が(鉄道史的に)認知度が高く、ややもすれば影が薄れがちともいえます。しかし村ではライトアップを行うなど、知名度向上とイベント作りに力を入れています。他の鉄道橋梁よりもイベント性が強い物件で、幸せな遺産といえるでしょう。
ところで話は変わるのですが、どなたか、JRの橋梁名称一覧とか、持っていませんか? 一覧リストを作成する際に嘘書きそうで怖いんです(今企画では分からないものに関しては、とにかく(仮称)を用いることで、問題繰り越してしまいました、、、)。
昭和13年の竣工物件と言うことで、竹筋コンクリート橋梁と言われる遺産群にも似たデザインを持っています。こちらは、、どうなのでしょうか。分からないと言うほかありません。
この日田彦山線の場合、こちらの橋梁群よりもむしろ釈迦岳トンネルや二又トンネルの爆発事故の方が(鉄道史的に)認知度が高く、ややもすれば影が薄れがちともいえます。しかし村ではライトアップを行うなど、知名度向上とイベント作りに力を入れています。他の鉄道橋梁よりもイベント性が強い物件で、幸せな遺産といえるでしょう。
ところで話は変わるのですが、どなたか、JRの橋梁名称一覧とか、持っていませんか? 一覧リストを作成する際に嘘書きそうで怖いんです(今企画では分からないものに関しては、とにかく(仮称)を用いることで、問題繰り越してしまいました、、、)。
この写真、見た目は近代的なビルと思われる方も多いでしょうが、この旧岩田屋百貨店本館、昭和11年に建てられたものでれっきとした近代化遺産です。戦後表面のデザインを含めた本格的な改装を行った結果現在のような形になっていますが、一階部分の西鉄コンコースなどに竣工時のデザインもチーフを偲ぶことが出来ます。書籍内の「福岡市中央区」の見出し写真はこちらのものを使用しています。
さて、こちらの物件については執筆担当者も決まっており、対象が壊されているわけでもありません。なぜに掲載できなかったかとか言いますと、現在使用されていない物件であること、そして当初の所有者と現所有者が異なることが原因としてあげられます。もし、岩田屋が所有している状態だったなら、あるいは、現在話が持ち上がっているPARCOが入居している状態だったんら、或いは掲載できた物件であったかも知れません。そういった意味では、実にタイミングが悪かったと言うほかありません。
今企画では、商業物件をなんだかんだといった都合の悪い事情で余り掲載できませんでした。商都福岡という看板を掲げながらも、取材に対して難しくなったり、さっさと建て替えてしまったりと、建築文化に関して言えば、商業の順調さほど一本筋の通ったものではないようで、少し哀しくなりました。
さて、こちらの物件については執筆担当者も決まっており、対象が壊されているわけでもありません。なぜに掲載できなかったかとか言いますと、現在使用されていない物件であること、そして当初の所有者と現所有者が異なることが原因としてあげられます。もし、岩田屋が所有している状態だったなら、あるいは、現在話が持ち上がっているPARCOが入居している状態だったんら、或いは掲載できた物件であったかも知れません。そういった意味では、実にタイミングが悪かったと言うほかありません。
今企画では、商業物件をなんだかんだといった都合の悪い事情で余り掲載できませんでした。商都福岡という看板を掲げながらも、取材に対して難しくなったり、さっさと建て替えてしまったりと、建築文化に関して言えば、商業の順調さほど一本筋の通ったものではないようで、少し哀しくなりました。
身辺あわただしく、更新内容もそろそろうすーくなっているような気がしますが、皆様におかれましては飽きられず出来ましたら付いてきていただければ、と思います(めちゃくちゃ言い訳)。
今回はインターバルを兼ねて、他ブログで紹介いただいた記事をまたこちらから紹介したいと思います。またかよ、なんてぶーたれず、読んでみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/ryokoda/52113586.html
(熊本産業遺産研究会より)
関連学会(むしろ、姉妹学会?)からの紹介記事です。まことにありがとうございます。
九州大学の建造物、力入っているように見えましたか? どちらかというと、『福岡県の近代化遺産』のパクリと言われたくないから、取材・原典チョイスに力を入れたという後ろ向きの動機があったような、、、あ、これここだけの話で(笑)。
http://blogs.yahoo.co.jp/es350jp/32780180.html
(趣味の雑記帳より)
買ってしまいましたか。ありがとうございます。
ネットで少し調べたくらいではなかなか分からない情報(丸何日か気合いを入れて調べれば、半分くらいは存在が分かるかもしれません、お薦めいたしませんが)を中心にまとめた書籍となっています。お気に召していただけましたら、他の方にも宣伝してくださいね(なんたる他力本願!)。
http://blog.goo.ne.jp/sinmanamikakei2/e/7a95efc00ea37d127fb11d6cb587ec84
(デジカメ現像室Blogより)
城山三連橋梁に関する記事なのですが、本著が身近な近代化遺産への「気づき」のきっかけとなっていただけたようで、誠に恐縮です。こういった記事を書いていただけるのは、編集として光栄この上ないですね。
どんどん紹介いただけると、丸一日分手が抜け、いや、他の記事に力を入れられるので助かります。これからも皆様の紹介記事をお待ち申し上げます。
今回はインターバルを兼ねて、他ブログで紹介いただいた記事をまたこちらから紹介したいと思います。またかよ、なんてぶーたれず、読んでみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/ryokoda/52113586.html
(熊本産業遺産研究会より)
関連学会(むしろ、姉妹学会?)からの紹介記事です。まことにありがとうございます。
九州大学の建造物、力入っているように見えましたか? どちらかというと、『福岡県の近代化遺産』のパクリと言われたくないから、取材・原典チョイスに力を入れたという後ろ向きの動機があったような、、、あ、これここだけの話で(笑)。
http://blogs.yahoo.co.jp/es350jp/32780180.html
(趣味の雑記帳より)
買ってしまいましたか。ありがとうございます。
ネットで少し調べたくらいではなかなか分からない情報(丸何日か気合いを入れて調べれば、半分くらいは存在が分かるかもしれません、お薦めいたしませんが)を中心にまとめた書籍となっています。お気に召していただけましたら、他の方にも宣伝してくださいね(なんたる他力本願!)。
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(デジカメ現像室Blogより)
城山三連橋梁に関する記事なのですが、本著が身近な近代化遺産への「気づき」のきっかけとなっていただけたようで、誠に恐縮です。こういった記事を書いていただけるのは、編集として光栄この上ないですね。
どんどん紹介いただけると、