『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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引き続き、現段階(26日22時現在)での、マスコミ各社の報道について紹介させていただきたいと思います。記事は順不同(気に入った順)です。
沖ノ島など5件追加=世界文化遺産候補
(時事通信社記事より)
さすがの時事通信社。世界遺産関連で長らく追跡取材をしているだけあります。17:00に報道管制が解除されたので、この記事が実質最初の記事になるのでしょう。それにもかかわらず記事内容も非常に丁寧です。
今回リストに掲載されることになったいずれの遺産も、「いずれも自治体提案のままでは、国際的な評価を得るには不十分」という評価を受けていることを努々忘れてはならないでしょう。この国内暫定リスト掲載はあくまで世界遺産への挑戦権を得たくらいの状態であるのです。
先ほどの記事では紹介できなかった、産経新聞社から。
九州各県知事ら喜びの声、近代化遺産群の候補選定で
通信社から発信されたであろう、基本的な記事とは一線を画し、九州各県の知事・市長からのコメントを掲載しています。
面白いのが、各県の余裕の違いといいますか、長崎県はキリスト教教会群
が既に候補に挙がっているため、「長崎の歴史・文化の多様性を証明」とあっさりしたコメントですが、鹿児島県は私が言いたいことを「人々が地域に自信と誇りを持つ機会になる」とずばり述べています。
北九州市長:「住民と協力し登録に向けて運動を」、、、いや、ほんと、頑張りましょうね。絶対ですよ?
いよいよ地元・地方新聞社の記事の紹介です。
「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界遺産暫定リスト入り
(長崎新聞記事より)
遺産全体の紹介とともに、県内にある遺産についても触れています。順当な記載方法ではないかと思います。
とにかく掲載が早かったのが一番驚きました。6時20分前の掲載は、地方新聞社では最速に近いのではないでしょうか。
世界遺産候補5件の概要 文化庁選定
(山陽新聞記事より)
、、、と思ったら更に速いところがありました。これは、もう速報記事レベルですね。
17:29といったら、私が最初の記事を書き終えた時間あたりじゃないですか。
新たな世界遺産候補に5件 文化庁、公募32件から選定
(西日本新聞記事より)
大まかな記事内容は多い新聞社と変わらないように思えますが、「文化庁はこれで自治体公募を打ち切る」の一言が気に掛かります。ここは大手新聞社でも「当面、新たな公募は行わない」となど表現が異なることもありますが、当面行わないことと、打ち切りには、大きな差があります。ここらへん、どうなのでしょうか?
最後に例外として、NHK北九州放送局の記事を紹介。
世界遺産の暫定一覧表決まる
(NHK北九州放送局(注:すぐ消える恐れ高)記事より)
地元北九州だけあって、ちゃんと九州山口~の遺産の方を最初に紹介しています。県内他テレビ局は沖の島が中心でしたから、、、残念というか、口惜しいというか。
ということで、今回の連続記事掲載、いかがでしょうか?
記事紹介だけで中身がないのでは、という指摘は甘んじて受けたいと思います。その通りです。
が、これを機に、当ブログでは世界遺産国内候補「九州・山口の近代化産業遺産群」についても、私の知っている限り、かつ書き込んでも大丈夫な範囲で色々と述べてみます。お楽しみに。
沖ノ島など5件追加=世界文化遺産候補
(時事通信社記事より)
さすがの時事通信社。世界遺産関連で長らく追跡取材をしているだけあります。17:00に報道管制が解除されたので、この記事が実質最初の記事になるのでしょう。それにもかかわらず記事内容も非常に丁寧です。
今回リストに掲載されることになったいずれの遺産も、「いずれも自治体提案のままでは、国際的な評価を得るには不十分」という評価を受けていることを努々忘れてはならないでしょう。この国内暫定リスト掲載はあくまで世界遺産への挑戦権を得たくらいの状態であるのです。
先ほどの記事では紹介できなかった、産経新聞社から。
九州各県知事ら喜びの声、近代化遺産群の候補選定で
通信社から発信されたであろう、基本的な記事とは一線を画し、九州各県の知事・市長からのコメントを掲載しています。
面白いのが、各県の余裕の違いといいますか、長崎県はキリスト教教会群
が既に候補に挙がっているため、「長崎の歴史・文化の多様性を証明」とあっさりしたコメントですが、鹿児島県は私が言いたいことを「人々が地域に自信と誇りを持つ機会になる」とずばり述べています。
北九州市長:「住民と協力し登録に向けて運動を」、、、いや、ほんと、頑張りましょうね。絶対ですよ?
いよいよ地元・地方新聞社の記事の紹介です。
「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界遺産暫定リスト入り
(長崎新聞記事より)
遺産全体の紹介とともに、県内にある遺産についても触れています。順当な記載方法ではないかと思います。
とにかく掲載が早かったのが一番驚きました。6時20分前の掲載は、地方新聞社では最速に近いのではないでしょうか。
世界遺産候補5件の概要 文化庁選定
(山陽新聞記事より)
、、、と思ったら更に速いところがありました。これは、もう速報記事レベルですね。
17:29といったら、私が最初の記事を書き終えた時間あたりじゃないですか。
新たな世界遺産候補に5件 文化庁、公募32件から選定
(西日本新聞記事より)
大まかな記事内容は多い新聞社と変わらないように思えますが、「文化庁はこれで自治体公募を打ち切る」の一言が気に掛かります。ここは大手新聞社でも「当面、新たな公募は行わない」となど表現が異なることもありますが、当面行わないことと、打ち切りには、大きな差があります。ここらへん、どうなのでしょうか?
最後に例外として、NHK北九州放送局の記事を紹介。
世界遺産の暫定一覧表決まる
(NHK北九州放送局(注:すぐ消える恐れ高)記事より)
地元北九州だけあって、ちゃんと九州山口~の遺産の方を最初に紹介しています。県内他テレビ局は沖の島が中心でしたから、、、残念というか、口惜しいというか。
ということで、今回の連続記事掲載、いかがでしょうか?
記事紹介だけで中身がないのでは、という指摘は甘んじて受けたいと思います。その通りです。
が、これを機に、当ブログでは世界遺産国内候補「九州・山口の近代化産業遺産群」についても、私の知っている限り、かつ書き込んでも大丈夫な範囲で色々と述べてみます。お楽しみに。
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北九州の近代化遺産に強く関連する報道が出てきたので、現段階(26日21時現在)での、マスコミ各社の報道について紹介させていただきたいと思います。記事は大手新聞社については掲載時間順、あとは順不同です。
まずは日本経済新聞社から。
世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
(日本経済新聞記事より)
記事にある登録された候補数は5件。それを報じる大手新聞社の全てが「佐渡」を筆頭にあげています。たしかに、石見銀山と組み合わせることででもっとも可能性がある遺産なのでしょうが、少々の寂しさを覚えます。
「登録基準が年々厳しくなっており、今後どれだけが実現するかは不透明」という記事内容は、他新聞の記事でも同様の内容が見られます。これは、そういった旨の記者発表があったのでしょうか。
「世界遺産」推薦候補、佐渡など5件追加 文化庁
(朝日新聞記事より)
こちらでも佐渡を筆頭にあげており、基本的な記事内容は変わりません。あえて上げるとするならば、具体的な遺産登録審査決定の年月について「平泉」の再登録が審査される2011年以降という具体的な年次が記載されているところでしょうか。
あと、宮内庁が管理する陵墓が候補になったのは初めてである旨、記事にされているところも特徴といえば、特徴でしょうか。
世界文化遺産の国内候補地、佐渡など5件追加
(読売新聞記事より)
基本的な記事内容は、他の大手新聞社と全く変わりません。他の新聞社で附託したコメントを限りなくそぎ落としたら、読売新聞の記事になるのではないでしょうか。シンプルで読みやすいですが、ここまで独自コメントがないのも物足りなさを覚えます。
他の大手新聞記事と比較して、国内候補リストの件数が一件少ないですが、これは「国立西洋美術館本館」を加えていないことによるのでしょう(この物件はフランスを中心として申請している世界遺産候補「ル・コルビュジエの建築と都市計画」を構成する遺産のひとつとなっている)。
世界遺産:推薦候補に佐渡など5件追加、27件は見送り
(毎日新聞記事より)
20時12分と他の記事と比べ遅めの掲載と言うこともあり、かなり具体的なことについて触れられています。
とりわけ、他の候補と比較して落選した候補群が問題となった所などが詳しく記載されています。
「世界遺産ブーム」に一区切りとは、ずばりと斬りつけ過ぎでは、といった感もありますが、言い得て妙とも思えます。
(続く)
まずは日本経済新聞社から。
世界遺産、「佐渡」など5件候補に 文化庁が選定
(日本経済新聞記事より)
記事にある登録された候補数は5件。それを報じる大手新聞社の全てが「佐渡」を筆頭にあげています。たしかに、石見銀山と組み合わせることででもっとも可能性がある遺産なのでしょうが、少々の寂しさを覚えます。
「登録基準が年々厳しくなっており、今後どれだけが実現するかは不透明」という記事内容は、他新聞の記事でも同様の内容が見られます。これは、そういった旨の記者発表があったのでしょうか。
「世界遺産」推薦候補、佐渡など5件追加 文化庁
(朝日新聞記事より)
こちらでも佐渡を筆頭にあげており、基本的な記事内容は変わりません。あえて上げるとするならば、具体的な遺産登録審査決定の年月について「平泉」の再登録が審査される2011年以降という具体的な年次が記載されているところでしょうか。
あと、宮内庁が管理する陵墓が候補になったのは初めてである旨、記事にされているところも特徴といえば、特徴でしょうか。
世界文化遺産の国内候補地、佐渡など5件追加
(読売新聞記事より)
基本的な記事内容は、他の大手新聞社と全く変わりません。他の新聞社で附託したコメントを限りなくそぎ落としたら、読売新聞の記事になるのではないでしょうか。シンプルで読みやすいですが、ここまで独自コメントがないのも物足りなさを覚えます。
他の大手新聞記事と比較して、国内候補リストの件数が一件少ないですが、これは「国立西洋美術館本館」を加えていないことによるのでしょう(この物件はフランスを中心として申請している世界遺産候補「ル・コルビュジエの建築と都市計画」を構成する遺産のひとつとなっている)。
世界遺産:推薦候補に佐渡など5件追加、27件は見送り
(毎日新聞記事より)
20時12分と他の記事と比べ遅めの掲載と言うこともあり、かなり具体的なことについて触れられています。
とりわけ、他の候補と比較して落選した候補群が問題となった所などが詳しく記載されています。
「世界遺産ブーム」に一区切りとは、ずばりと斬りつけ過ぎでは、といった感もありますが、言い得て妙とも思えます。
(続く)
閲覧者の少ない当ブログではありますが、それでも報道管制を十分に守る形で掲載させていただきます。
近代化遺産を愛好する皆様、本日は近代化遺産がまたひとつ新たなステージに入った日と言えます。
先年の富岡製糸所・長崎のキリスト教教会群に引き続き、今回「九州山口の近代化産業遺産群」が世界遺産国内暫定リストに掲載される運びとなりました。
前回の二件と比べ、今回のケースが重要な意味を持つ点としては、今回の遺産群は広域にわたって所在する遺産群をストーリーの中でまとめ上げ、世界的な価値を見いだしているところにあります。これをシリアルノミネーションと言いますが、日本では初のケースとなります。
今回のストーリーを大まかに申し上げますと、
・高島でグラバーの協力の下、石炭が掘られはじめ、それが軍艦島・唐津・三池・筑豊へと技術移転していった。
・それと同時期、西洋に伍するため、軍艦を製造すべく萩や鹿児島で反射炉がつくられ、機械工業が発達する。
・工業化が進むにつれ、石炭輸送のために北九州・筑豊や三角、三池などで交通機関が整備される。
・長崎で三菱による軍艦建造が行われる。また八幡の地で製鐵所が作られ国内での本格的な鋼材供給が行われる。
といった段階に基づいたものが展開されています。
さて、ここからは世界遺産本登録に向けた各種作業が展開されます。当面の作業としては、地域資源のリストアップや地域活動団体の登録、さらには海外との折衝や遺産の取捨選択などか行われることでしょう。当然、一自治体で出来るような作業ではなく、これは九州団体で取り組むべき一大事業になるのではないでしょうか。
私としては、、、とりあえず、自分の地域内で出来ることを行う、という一点に尽きると思います。とりわけ遠賀川流域圏の遺産群をシナリオの中でどう位置づけるのか、門司港はどう取り扱うか、といった問題が私の中での宿題となっています。
世界遺産本登録までは、少なくとも5年、長くなると20年かかるかもしれません。それでも、明治期以降日本が歩んだ道のりを再発見し、私たちの郷土が持っていた先進性を思い起こすことで、日本が持っていた地域それぞれの特色、地域愛をもう一度取り戻して欲しいと、そう考えています。
日本がかつて持っていた、そして幾ばくかの方が今も固く誓い続けている「日本人たる事への誇り、自負」を取り戻す機会になって欲しい、私はこの遺産登録に対してそう考えています。
近代化遺産を愛好する皆様、本日は近代化遺産がまたひとつ新たなステージに入った日と言えます。
先年の富岡製糸所・長崎のキリスト教教会群に引き続き、今回「九州山口の近代化産業遺産群」が世界遺産国内暫定リストに掲載される運びとなりました。
前回の二件と比べ、今回のケースが重要な意味を持つ点としては、今回の遺産群は広域にわたって所在する遺産群をストーリーの中でまとめ上げ、世界的な価値を見いだしているところにあります。これをシリアルノミネーションと言いますが、日本では初のケースとなります。
今回のストーリーを大まかに申し上げますと、
・高島でグラバーの協力の下、石炭が掘られはじめ、それが軍艦島・唐津・三池・筑豊へと技術移転していった。
・それと同時期、西洋に伍するため、軍艦を製造すべく萩や鹿児島で反射炉がつくられ、機械工業が発達する。
・工業化が進むにつれ、石炭輸送のために北九州・筑豊や三角、三池などで交通機関が整備される。
・長崎で三菱による軍艦建造が行われる。また八幡の地で製鐵所が作られ国内での本格的な鋼材供給が行われる。
といった段階に基づいたものが展開されています。
さて、ここからは世界遺産本登録に向けた各種作業が展開されます。当面の作業としては、地域資源のリストアップや地域活動団体の登録、さらには海外との折衝や遺産の取捨選択などか行われることでしょう。当然、一自治体で出来るような作業ではなく、これは九州団体で取り組むべき一大事業になるのではないでしょうか。
私としては、、、とりあえず、自分の地域内で出来ることを行う、という一点に尽きると思います。とりわけ遠賀川流域圏の遺産群をシナリオの中でどう位置づけるのか、門司港はどう取り扱うか、といった問題が私の中での宿題となっています。
世界遺産本登録までは、少なくとも5年、長くなると20年かかるかもしれません。それでも、明治期以降日本が歩んだ道のりを再発見し、私たちの郷土が持っていた先進性を思い起こすことで、日本が持っていた地域それぞれの特色、地域愛をもう一度取り戻して欲しいと、そう考えています。
日本がかつて持っていた、そして幾ばくかの方が今も固く誓い続けている「日本人たる事への誇り、自負」を取り戻す機会になって欲しい、私はこの遺産登録に対してそう考えています。
すみません、、、学会サイトからの転送文を紹介させていただくことで、今日の更新は勘弁させていただきます。
先週末論文を提出してから、体調が回復しないもので、、、どうにかならんやろか、この虚弱体質。
--*--(ここより本文)--*--
折尾駅舎・堀川運河を保存する会・シンポジウム
日時:2008年3月16日(日)14:00~16:00
会場:オリオンプラザ(折尾駅東口前・丸和ビル4F)
報告:加藤康子「九州・山口の近代化産業遺産群と世界遺産」
清水憲一「折尾駅・堀川運河の日本工業化における歴史的意義
参考:シンポジウムチラシ
「折尾駅の歴史的価値を考える会」は折尾駅舎の保存に向け、署名活動を行っています
会の趣旨・連絡先については、こちらをご覧ください。
--*--(ここまで)--*--
多くの皆様のご来訪を、心よりお待ち申し上げます。
先週末論文を提出してから、体調が回復しないもので、、、どうにかならんやろか、この虚弱体質。
--*--(ここより本文)--*--
折尾駅舎・堀川運河を保存する会・シンポジウム
日時:2008年3月16日(日)14:00~16:00
会場:オリオンプラザ(折尾駅東口前・丸和ビル4F)
報告:加藤康子「九州・山口の近代化産業遺産群と世界遺産」
清水憲一「折尾駅・堀川運河の日本工業化における歴史的意義
参考:シンポジウムチラシ
「折尾駅の歴史的価値を考える会」は折尾駅舎の保存に向け、署名活動を行っています
会の趣旨・連絡先については、こちらをご覧ください。
--*--(ここまで)--*--
多くの皆様のご来訪を、心よりお待ち申し上げます。