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プロフィール
HN:
庵田
性別:
男性
職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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書籍紹介
『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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sekitankaikan-s.JPG若松に現存するもっとも古い洋館、といわれていましたが、今出版からはそういわれなくなります(詳しくは後ほど、、、)。しかし内装の美しさでは上野海運ビルと併せて若松の双璧とも言える素晴らしい建物だと断言できます。
建造当時の写真に見られる装飾と比較すると、ドーマーがなくなったり、屋根飾りが取り外されたりと、時代の変化に合わせた簡略化がなされてきましたが、建物自体はほぼそのままの形で使用され続けて現在に至っています。

門司港と比較されるほど近代化遺産の多い若松南海岸地区ですが、ここ十年で取毀された建物も数多く、また知られていない近代建築もまだまだあります。今回の本ではそこら辺に着目し、一覧や項目別紹介にもいろいろと書きつづっておきました(ここ辺りは主に私の担当&策略)。特に旧住友銀行若松支店はいままで著名でなかったことが不思議なくらいの作品です。是非とも皆さん本を片手に若松においでください。宣伝したところで、私は一銭も儲からないですけれど(苦笑)。
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本の出版日が18日となりましたが、14日には販売書店および関係者には届きます。
また、16日からは先行販売も始まるため、実質明後日からは本に関する情報をここでつまびらかに紹介できる状態となります。

なぜここまで神経質に情報公開を嫌がったのかといいますと、今回出版の書籍には事務局ベースでちまちま地域のことを調べた成果が学会を通さない形で紹介されているからです。
つまり、まだ著作権の確定していない情報がそのまま載せられている部分も多く、実際出版されないと(主に私が)調べた成果がそのままパクられてしまう可能性も高いからです。
私はご存じのとおり、金も地位も名誉もない一介の学生ですから、せめて自分の調べた情報くらいは自分の成果として持っておかないと、他人が喜ぶだけのただの無駄働きになりかねないわけです。
ここあたりは民間でも特許関連のごたごたでよくある話ですから、ご理解いただけるのではないかと思います。

そんなこんなで今まで曖昧にしておいた情報群も徐々に紹介しておきたいと思います。今後の更新にご期待ください。
ch-kurosaki-s.JPGくどいようですが、今回の掲載範囲は時代では基本的に1945年までとしています(新たに判明したものや、各著者のごり押しで原則を曲げている部分はあります)。
もし、私が個人の裁量で「これを載せたいっ」と言うならば、まずこちらの教会を挙げたいと思います。
歴史的経緯はともかくとして、たたずまいの美しさ、及び黒崎の戦後発展を中心部で見つめてきたことも考慮に入れ(加えて設計がW.M.ヴォーリズであることも当然鑑みて)、こちらは紹介したいな、と思っていました。
でも、、、せっかく出来た前提を事務局担当が破ってしまうと、ルール自体が破綻してしまいますからね、、、ということで今回は見送りとなりました。
現在建物周辺では再開発問題が持ち上がり、建物の存続も危惧される状況です。この建物くらい遺さないと、黒崎のセンスも疑われる、と思うのは私だけでしょうか。
12月18日の忘年会兼研究会は14人が出席。皆さん現金というか、何というか、、、こんなに人数揃うのも料亭効果でしょうか?
それに伴い研究会も若松本町にある「古河鉱業若松ビル」(大正7年竣工・設計施工大林組)にて行いました。
内容は「北九州の金融史」に関して北九州市立大学の迎先生が概説、それから公餘倶楽部に関する文章ができあがり議論されました。

金融史については各物件の部分で後述しますが、迎先生がとりわけ述べられたのは門司における「藤本ビルブローカー銀行(現大和証券)」が果たしてきた役割でした。コール業務(銀行間が行う短期の決済資金融資)を行うビルブローカー銀行の中で、この藤本ビルブローカー銀行は一時期関門域内における金融取引の過半を担っていた会社とのこと。現在もこの建物が存続していることにただ感謝するほかありません。
研究会終了後は料亭金鍋を解説付きで見学、そして忘年会となります。
料理は特別に金鍋創業時のメニュー、牛鍋が披露されました。場の盛り上がりと共になかなか忘れられないイベントとなり、翌年の出版を改めて誓う一夜でした。
fa-yasudaseitei-s.JPG製鐵所関連遺産とも言うべき釘の工場。辰野金吾が作った、ほぼ唯一といっても良い工場建築です。
安田財閥の創始者の安田善次郎がどうしても釘工場を造りたいという意志を持ち(ここあたりの動機は分からないのですが、、、)八幡製鐵所の完成、及び本格操業とともに八幡に進出したのが現在の工場です。辰野の作品の中でも比較的晩年に属する建物です。ただ、工場施設であるが故に、どうしても知名度の点で他の作品(銀行建築が多いのもこの一因)に劣ります。
工場見学についても寛容なところで、少人数でも事前連絡で応じていただけるでしょう。建物の歴史についても会社のサイトにて詳しく紹介しています(一部建物を解体したのですが、そのときの調査記録までサイトで公開! すばらしい会社です)。
是非一度見学企画を行いたい工場のひとつですね。
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