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庵田
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趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
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高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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mataubara-tanju1-m.JPG今回、『北九州・筑豊の近代化遺産100選』では、紹介できなかった(正確には、残存した建物の地図ポイントを入力したのですが、解体を前提としていましたので、外されてしまいました、、、)ちくのひとつである、田川・松原の炭鉱住宅保存活用を求める署名運動が行われているようです。
田川地区「近代化産業遺産を未来へ伝える会」の有志の方から署名への協力を要請されたので、こちらにも急遽掲載いたします。なお、〆切は21日(市議会説明のため)と月末です。

http://www.geocities.jp/iota_titanus/tagawa-matsubara.doc
(署名用紙)

炭鉱に理解のある皆様のご協力をお願い申し上げます。

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直前になってしまいましたが、情報提供いたします。

--*--*--(ここよりお知らせ)--*--*--

筑豊の近代化遺産出版記念シンポジウム

期日:2008年9月6日 13:00~16:30
場所:ことぶきかいかん(福岡県飯塚市片島1-7-62)
入場料:無料(祝賀会を除く)
基調講演(13:20~14:20):深町純亮氏/長弘雄次氏
パネルディスカッション(14:30~16:00):筑豊各所の近代化遺産について
コーディネータ:菊川清 パネリスト:嶋田光一氏/安蘓龍生氏/舌間信夫氏/市原猛志
シンポジウム終了後、祝賀会(冊子付・7000円)を同場所で行います。

主催:筑豊近代遺産研究会
絡先:筑豊近代遺産研究会事務局(田川市石炭・歴史博物館)

---*--*--(ここまで)--*--*--

こう書いてしまうと分かるかと思いますが、下手すると自分の宣伝になりかねない(といいますか、そうとしか見えない)ので、どうも広報しづらかったりもします、、、。で、本日の掲載と相成りました。
九州産業考古学会サイトの方には簡略掲載することでずいぶん前から載せてはいます。そちらで気づいていただければ、、、というほか、ありません。
さて、シンポジウム用のpptファイルを片付けないと、、(汗)。

IMG_7556-m.JPGはい、できました。一般書店には盆が終わってから出てくるそうです。
今回配られたものは、今回の出版企画団体である「筑豊近代遺産研究会」の寄贈分他先行して出来たものを優先していただきました。弦書房に感謝申し上げます。

さて、、、一読した感想ですが。
1.産業別分類法は評価が分かれそう。
筑豊の一体感を出そうという試みが十分過ぎるくらい分かる分類法です。実は、『福岡の近代化遺産』でもこれを行おう、という話が少し出たことがあります。
でも、訪れる人にとって見れば、地域別分類の方が分かりやすそうな気がします(『福岡』で採用しなかったのは、これが原因)。この不満に対する解決点は、後ろの部分に新たに設けられた「筑豊の近代化遺産めぐり」が解決してくれるものと確信します。

2.碑文は『近代化遺産』か否か?
私が前二企画を通じ断固拒否し続けた「最近出来た碑文を掲載」が、今回成されたことは個人的に至極残念です。これが受け入れられると、個別項目に記載されているものがはたして近代のものなのか(個別項目でも新しいものと古いものが今回は混交しており、こちらも評価が分かれます。現地を見るしかないという項目が多いのです、、、)、現地でよすがを辿れるのか否か、さっぱり分からなくなるからです。最近出来た碑文を載せるのであれば、鉱害復旧碑はどう扱えばいいのか? 市町村教育委員会が設置した看板はどうするのか? 判断は限りなく難しくなります。
別に厳密に「近代」でないものでも(たとえば、昭和40年代に作られた炭鉱関連構造物)、載せる価値は十分あると思いますし、お菓子や炭鉱絵画の掲載には、エールを送りたいと思います。少なくとも、個人的にこういった部分は今企画の個性であり、長所であると考えます。でも、いや、だからこそ、最近作られた碑文の掲載には、疑問符を掲げざるを得ないのです、、、。
このことは、あるいは筑豊に実際の遺物が少なくなっていることを表しているのかも知れません。そう思うと、何とも言いようがない、複雑な話です。

3.「大物物件掘り起こし」はほぼ成功?
直方石炭記念館の「救護隊練習坑道」、勾金駅近くの「中津原橋梁」(下駄っ歯三連橋梁)、柚須原駅と採銅所駅、住友忠隈炭鉱会館、讃井小児科医院と江浦耳鼻科医院など、私も絶賛推薦するいくつかの施設が採りあげられたことは良かったかな、と思います。
ただ、一覧を見るともう少し炭鉱施設が遺っているので、そちらに重点を置いて執筆項目を決めても良いのかな、と思うことも若干ありました。しかし現在ある遺構群の殆どは個人所有になっているものが多いでしょうし、執筆に際してハードルがあることは間違いないとは思います(残念かと言われれば、残念。実際の炭鉱住宅を載せて欲しかったという願望はあった)。
蔵内次郎作像台座と三菱方城炭鉱繰込浴場、香春岳の火薬庫は知りませんでした。ここあたりの情報認知は出版企画で多くの方々が参加するからこそ、の話ですね。

4.一覧が見づらくて、残念。
前二企画で私が一番こだわって作成した(福岡では丸々一年の調査、北九州は足かけ4年、、、晴れの日も雨も日も踏査踏査、登記簿まで調べて構造体を調査したことは、もう阿呆のたぐいです)部分ですので、単純比較すると、誰かがそれ相応な犠牲を受けることになるため、あまり強くは言えませんが。
福岡の近代化遺産企画の際、一覧を読まれて一番指摘を受けたのは、朝倉地域の一覧物件の少なさでした。これは、私自身がその地域に殆ど足を運べなかったので、やむなしの部分だったかと思います。そこと比較すると、今企画は地元の方々が多く参加されているはずですから、アラは少ないとは思うのですが、一読して、あれ「コモダ薬局」とその近くにあった消防団詰所壊されたの? とか、『飯塚市近代遺跡調査報告』でたくさん記されている道路橋は全て無くなったの? とか行った疑問が残りました。私個人の予測では、筑豊地域には交通インフラ施設を中心にして400~500件の近代化遺産があると考えておりましたので、今回の一覧に若干の不満があることは否めません。
これをたたき台にして、各自がそれぞれの「筑豊近代化遺産一覧」を作成しろと言うことなのかもしれませんね、、、また宿題が増えました。
それはともかくとして、一番の問題が。一覧の掲載順序が分からないこと。見づらい! たとえ産業別を優先したとしても、そのなかでもちゃんと五十音順にすべきだったと思います。あと物件名に「蒸気機関車」と列記されると、備考欄見ない限りどれがどれやら分かりません。
前記した未掲載重要遺産などを指摘する連絡先及び記名がないのは、やはり気に掛かります。一覧リストを「成長」させる為には、出版後の投稿情報が非常に重要なのに、、、連絡先の明記は主張したいところです。

、、、とまあ、かなり辛く評価しましたが、一読の価値は十分あるのではないでしょうか。一覧内には、個人的な不満点もあるものの、皆様が知らない遺構も数多いかと思います。是非是非お手にとって、それぞれに筑豊を訪れてみてください。

(2008.08.19大幅加筆修正済)
いよいよ、『筑豊の近代化遺産』出版カウントダウンに入ったようです。
6月半ばには私の手元に二校用の原稿見本が到着。写真を見ながら、「腕上がったかな?」「んにゃ、まだまだ」「これはカメラが良くなっただけ」だのぐだぐだ独り言いいながら訂正に勤しみました。
今回私が執筆した物件は、卒業論文の時につらつら調べあげた所でもあるので、意外と強い思い入れがあります。出来ましたら数冊頂いて関係者やお世話になった方々へ配本する、、、という事を淡く考えていたのですが、執筆者が50人を超えているという、とんでもない話を聞き及び、執筆者への本提供すらない事実を受け入れるしかないようです。
こらあ、どうにもなりません。しかしまあ、50人超える執筆者を良くまとめ上げたものです。私なら絶対にまっぴらごめん被ります。
9月6日に出版記念シンポジウムをやることが既に確定しているので、それまでに現物を拝める、と期待しています。今回関わっている部分が少ない分、どんな物件が出てくるか気になって仕方ありません。
少々時間が空いてしまい、済みません。個人的に論文とか、論文とかの都合があり、こちらにまで手が回りませんでした(礼)。
とりあえず、『筑豊の近代化遺産』企画情報をお伝えしたいと思います。

この企画、私はもうあんな忙しくて益のない作業はこりごりなので、事務局を担当せず、近所にある炭鉱関連遺産の執筆のみを担当いたしました。
ちょうど『北九州の近代化遺産』や『福岡の近代化遺産』で紹介できなかったエリアをざっと紹介できることになったため(と言ってしまうと、遠賀川近辺に住んでいる炭鉱に興味のある方々には、どこを紹介するか分かる方もいるかと思います、マイナー物件です)、こりゃ助かったと思う反面、執筆者の年齢層を伺えば伺うほど、
「まとまるの?」「投稿規定守ってくれるの?」「〆切大丈夫?」「所有者からクレーム来ない?(これが一番心配)」
なんていう心配ばかりしてしまいます。
2月に田川であったシンポジウムには夏にはできあがる予定、とチラシまで配っており、いや、それは出来んでしょ、と思っていた矢先、もう初校の見直し依頼が郵送されて来たのです。
意外な驚きでした。何故かというと、今迄の企画で考えるならば、初校から大体3~4ヶ月で本の刊行まで出来ているため、4月の終わりに初校の手直しが済みさえすれば、7~8月には本ができあがるのです。いやはや、さすがは田川市石炭・歴史博物館の面々は技量が違う! やはり「登録博物館」の実力が物を言っているのでしょうか。
刊行期日などが決まり次第、又こちらで紹介したいと思います。何はともあれ、今はこちらにややこしい用事がこないことを願うばかりです。もう原稿出してますし、ね?
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