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プロフィール
HN:
庵田
性別:
男性
職業:
無給NPO理事
趣味:
都市散策、調査研究、写真撮影、マンガ熟読
自己紹介:
高学歴ワーキングプア。生活の糧をどうすべきか毎日模索中。
共著でいくら本を増やしても、それは研究者としての実績にならないそうです。数年前から同じ事言ってますが、雇ってくれるところをただ探すのみです、はい。
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『北九州の近代化遺産』&『福岡の近代化遺産』編纂事務局がお贈りする、出版散々回顧録・出版社非公認ブログです。とりあえず、今後の出版企画情報を逐次報告します。
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orio-keisatsu-aishin6-m.JPG こちらの建物は以前の書籍にも、他の主な書籍にもあまり掲載されていない、いわば「お初」の物件に当たります。だからこそ、ざっと歴史をとりまとめてしまえば一項目書くことが出来る、私にとってはありがたい物件なのですが、だからこそ、どこまで書くべきかといった字数制限との兼ね合いが問題となります。
この建物、詳しいことはポケット版を見ていただきたいのですが、折尾警察署の初代庁舎を現在地まで移築した物件で、今は大学の敷地内にあります。大学を取り囲む形で再開発事業が進められており周囲は赤土ばかりが目立ちますが、この建物の周りだけは芝生に覆われた、すがすがしい空間を持っています。折尾の町の中では、教育機関にふさわしい素晴らしい景観ではないかと思う、私の好きなポイントのひとつです。

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私個人の本格的な執筆作業は3月に入ってからでした。これについては、博士論文に関連した諸々の作業が影響し、その影響は今でも続いています(泣)。それはさておき、今回、私の担当はざっと数えただけでも30件以上あったため(執筆自体は35項目くらい書いてます。いくつかボツになったわけですね)、そんな作業を論文と平行してやりたくなかったわけです。
とはいえ、実はここから4月末の〆切までの間に世界遺産登録に絡んだ作業が絡んでしまったため、やはり殺人的なスケジュールとなったのですが、、、まあ、もうこれも終わってしまえば、懐かしいものです(困笑)。
そんな作業の中で、筑豊と北九州両地域合わせて140件弱の遺産項目が5月半ばまでに出来上がりました。さて、これをまとめていこうとした矢先、出版社側から「従来の書籍との違いを出すために100選という形にしたい」という申し出がありました。
10月までに発行したいという思いがあっただけに、こういった作業の追加はそのまま出版の遅れに繋がったため、、、困りました。



近々に差し迫った話で申し訳ございませんが、イベントを兼ねた書籍の販売状況について連絡申し上げます。

1.産業考古学会2009年度全国大会(津山市)
本日(!)開催している産業考古学会全国大会にて、約30冊限定で書籍の販売をいたします。
会場は岡山県津山市・津山高校内にある旧津山中学校本館です。これについては岡山県まで買いに行けるか! とお怒りになる方もいらっしゃるでしょうから、情報提示にとどめます。

2.福岡県地方史研究連絡協議会筑前地区研究集会
日時:11月8日(日)13:00~15:00
場所:北九州市産業技術保存継承センター(KIGS・八幡東区東田2丁目2-11)
定員:100名 参加無料
講演会:「北九州の近代化遺産」清水憲一氏(九州国際大学教授 前学長)
こちらも翌日ですが、30冊程度書籍の販売を予定しています。書店に並ぶのが待てない!! という方は、スペースワールド駅降りてすぐ、東田高炉向かい側にある建物までお越し下さい。

以上、イベント宣伝を兼ねた書籍先行販売状況でした。
P3070124-m.JPGカテゴリー的には筑豊に当たるのですが、『北九州・筑豊の近代化遺産100選』で掲載する物件については、便宜上北九州のカテゴリーで紹介いたします。あらかじめご了承下さい。
という前置きを挟み、今回、小倉鉄道関連施設を改めて紹介しております。
『筑豊の近代化遺産』でも小倉鉄道施設として比較的まとまって紹介されており、私としてはこの部分については改変する必要もなく、今更という感もあるのですが、こちらを紹介しないのは筑豊の近代化遺産を語る上でもったいないので、、、、というより、今回は「重要で載せられる近代化遺産は出来る限り掲載」という方針をとっている(苦笑)で、引き続き掲載と相成りました。
20年くらい前は香春駅(田川側)と石田駅(小倉側)というふたつの保存状態が良好な駅舎が残っていたのですが、現在はこの採銅所駅が一番の駅舎となっています。土木構造物に関しては、今も昔と変わらず石炭産業の気概といったものを見せています。日田彦山線沿線の景観とともにお薦めの鉄道路線です。

前回に引き続き、私見(無駄事?)を述べさせていただきます。
建物関連の本の中で住所を記入しない場合があります。これは特に廃墟関連の書籍によく見られる特徴ですが、これの一番の目的は「所有者に迷惑をかけないため」であることは言うまでもないのですが、一部サイト運営者の中には「マナーがなっていない人間によって荒らされたくないから」という考え方を持っている方もいらっしゃいます。これって不思議な話です。
建物には必ず所有者があり、いくら廃墟とはいえ入った人間はすべて不法侵入者となります。マナーが良かろうが悪かろうが、この点は変わりません(マナーの悪い人間は廃墟以外の施設でも困りものです。それを庇う気は全くありません)。一部の廃墟マニアといった方々の中に、情報を身内の中だけで秘匿して、「自分たちだけの秘密の聖地として廃墟をあがめ奉る」考え方があります。これは無料の情報提供に対する批判のアンチテーゼとして非常に重要な動きではないかと考えます。
いわば、他人の家の庭先にきれいな景色があって、それを何人かで愛でていて、他の人たちが行こうとしたら情報を閉め出してしまう、所有者の意向など全く関係なく、自分たちの個人空間として扱っているようなもので、実に本末転倒ではないかと考えてしまうのです。
マナーの有無、罪悪感の有無に関係なく、建物は所有者のもので、公共に写真を提供する人間は(内部写真については)常にその著作権・所有権について警戒しながら掲載しています。、、、若干私も「公道から撮る景観は公共財」という考え方から、所有権に甘いところがあるのですが、所有者を無視して建物内部写真で「~~のアングルが~」などと著作権の是非を巡った争いを行うような愚を犯すつもりはありません。不法侵入者といわれれば、それで終わりです。
無料だから許される情報提供といったものはなく、個人の名の下に裁かれる危険性もあるのです。匿名だから大丈夫という言い逃れもありません(それは過去行われた出版社関連の裁判が証明することでしょう)。
昨今ブログの普及によって、写真の著作権が曖昧になっていますが、そんな今だからこそ、無料で情報提供するその写真・そのデータについてご一考頂ければと思えてなりません。
と・く・に、そろそろ卒論シーズンです。コピーアンドペーストで近代化遺産関連の卒論を仕上げようという輩は、、見てないようで人は結構見てますよ、と老婆心ながら申し上げさせていただきます。
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